半導体売上高で首位を独走してきた米国のインテルを抜いて、韓国のサムスン電子がトップに踊り出たのは2017年のこと。
半導体の研究・開発には多額のコストがかかるため、半導体メーカーは投資対効果を高めようと、経営資源を特定領域に集中させるようになり、世界の半導体産業は分業化が進んでいます。
韓国を中心とする新興国の半導体メーカーは、低価格を武器に汎用品でシェアを握るようになり、“質”の先進国、“量”の新興国に勢力が二分している中で、汎用品となるパソコンのメインメモリー=RAMの生産が過剰気味となり、価格も大幅に低下しています。
一方で、SSDは2017年は価格が高止まりしていましたが、2018年になって、容量/単価が下落し、PCユーザーにとっては嬉しい状況となっています。
RAMもSSDも大幅に価格が下落
代表的なRAM、SSDの価格の推移を見てみます。
2年間の価格の推移を見たいので、古い世代のDDR3(8GB)のメモリーで見てみます。
SSDはTranscendの512GBのもので見てみます。
(出典:価格.com)
どちらも平均価格、最安値共に大幅に価格が下落していますね。
今が底値?
韓国の経済を支えるほどに成長した半導体産業ですが、世界シェアでNo.1となったSamsung、No.3のSKハイニックスは、今年になって大幅な減収減益となっています。
そんな中、半導体材料となる3品目について、韓国への輸出管理の厳格化が2019年7月4日から実施されることとなり、経産省では、韓国を貿易上の優遇措置が適用される「ホワイト国」から除外するパブリックコメントを募集していますが、8月には採択される見込みです。
No.1とNo.3企業の生産が大幅に低下することで、RAMの価格が上昇に向く事も考えれますので、もしかすると今が底値となるのかも知れません。
対応電圧に注意
PCのメモリの対応電圧は1.5Vが標準となっていますが、中には低電圧の1.35V対応のものでないと動作しない機種もありますので注意が必要です。
一般的に1.35Vの低電圧にも対応しているメモリーの方が割高となっています。
いつまで在庫があるかわかりませんが、8GB × 2枚=計16GBのメモリーセットで低電圧1.35V対応のものがアマゾンで6,600円。通常の1.5Vにも対応しており、使い回しにも最適!かなりお買い得でしたのでまとめ買いしてしまいました。
RAM、SSDを大人買い
今が底値?・・・ということで、SSDもまとめ買いしました。
対象は2011年から2015年までの間に購入した、Intel Core i3/i5/i7世代のCPUを搭載した12台。
RAMは、最低でも8GB、機種/用途によっては16GBに換装。
交換した2GB/4GBのメモリーはメルカリで販売することに。
まだSSDに換装していなかった8台には最もリーズナブルな512GBを。
評価も兼ねて、様々なメーカーのものを調達してみました。
お気に入りのThinkPad Xシリーズの場合、230までは、まるでカートリッジのようにストレージの脱着ができるので、取り外したHDDにLinuxを入れて、用途や気分によって使い分けをしています。
メモリーを8GB/16GBに増量し、SSDに換装したPCはどれもまだまだ現役で使えます。
機種によっては、USBが3.0でなかったり、HDMI端子が無かったり、無線LANが5GHz帯に対応していなかったりして、スペック的に満足できないものもありますが、用途を絞れば十分使えます。
8年前に購入したPCで動画編集
HDレベルの動画編集であれば、ある程度のGraphicsがあれば何とかなります。それよりもCPU性能が重要となるわけですが、2011年に購入したAspire 5750Gにメモリーを16GB、512GBのSSDを載せてみました。
CPUはIntel Core i7の第二世代の2630。GraphicsとしてGeForce GT 540Mが搭載されているのがポイントです。
グラフィックスのメモリーはメインメモリーと共有で最大約1.7GBを割り当てられるので、RAMを多く積むほどGraphicsパワーを発揮させることができることになります。
ノートPC単体での動画編集は厳しいので、24インチの外部モニターとデュアルモニターにして、大画面で制作、ノートPCの画面でプレビューするようにしています。
普段の作業では、下の画像のように、大画面でコーディングを行い、ノートPCモニターではYouTubeで音楽を再生したりしています。
Windows 10は、システムアップデートさえうまく行けば、古いPCでもメモリーを多く積み、アクセススピードが早いSSDに換装することで、かなり軽快に動作します。
HDDからSSDへの移行は「EaseUS Todo Backup」でラクラク
今まで使い続けてきたハードディスク(HDD)の環境となるWindows OS、ソフトウェア/アプリ、ファイル/データをそのまま、まっさらなSSDに移行/再現するとなると、本来であればとてつもない労力が必要となります。
そんな労力を大幅に削減し、短時間でとっても簡単に移行/再現できてしまうありがたいソフトがあります。
EaseUS Todo Backupという中国四川省成都市にあるイーザスソフトウェア社による製品です。
ダウンロードして無料で使えるFree版でも、HDDからSSDへの移行/再現ができてしまうソフトです。
ダウンロードは次のアドレスから
具体的な手順
HDDからSSDへの移行/再現の手順はEaseUS社のページにわかりやすい解説記事があります。
[blogcard url=”https://jp.easeus.com/todo-backup-resource/how-to-change-hdd-to-ssd-2018-new-guide.html”]
中古は第3/第4世代あたりのCore i5のコスパがいい!
中古市場では第3/第4世代あたりのCore i5を搭載したPCがとてもコストパフォーマンスがいい状態にあり、通常の業務での利用であれば、メモリーを8GB積んでSSDにすることでかなり快適に使えます。
安く購入してメモリーを増強したりSSDに換装する、というのもアリかも知れません。
以下の中古ショップのPCは最初からSSD/8GBメモリを搭載していますので、当たり外れはあるかも知れませんが、かなりお買い得だと思います。
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