どうしようもなく遅いPCを「システム上書きインストール」で直す

サブ機として、短時間利用してしまい込む、という使い方をしていたノートPC。起動に約15分、デスクトップが表れてもソフトが全く使い物にならない、というパソコンの修理対応です。

事前に切り分けの為に、Linux USBメモリーで起動/動作、ハードウェアのテストを行ない、不具合が見当たらないということで、ハードウェア的な問題ではなく、OSそのものの問題という見極めで対応しました。

どうやら、膨大にあるシステムファイルが設定ファイルも含めて大幅に破損/欠損してしまっている状況であるように思われます。

Windows Updateを何度も試みましたが途中でエラー。最新のWindows 10でシステムを上書きインストールして業務でお使いいただけるように復活させてみました。

修理したPC:基本情報

  • 機種名:Lenovo G570(2011年製)
  • CPU:Intel Celeron B800 1.5GHz (デュアルコア)
  • メモリー:4GB
  • Windows 10 Pro版(Windows 7からアップグレード) バージョン:1803

電源投入からデスクトップの表示までに約12分かかる状況。

Word, Excel, PowerPointなどMS OfficeやWebブラウザーも起動に時間がかかり使い物にならない状況。

ハードウェアに問題ないかチェック

まずは、Linuxが起動できるUSBメモリー(Linux Mint 19をベースとしたカスタム版)で起動して動作チェック。

システムチェック用のコマンド、ツールを用いてテストした所、問題なし。

裏蓋を開けて、メモリー、ハードディスクの状態をチェック。CPUファンにかなりホコリが溜まっていたので除去。

ハードウェア/パーツの問題ではなく、Windows OSそのものの問題であるだろうと、切り分けを行いました。

タスクマネージャーを確認

再び10数分かけてWindowsのデスクトップにたどり着き、タスクバー上で右クリック>「タスクマネージャー」を開きます。

「ディスク」が100%の状態。これが延々と続いています。

特に、「プロセス」の「名前」順にソートしてみると、「サービスホスト・・・」という項目がたくさん。

実はこの「サービスホスト」が動いている状況は、「Windows Update」のプログラムが稼働中であることを示しています。

「スタートメニュー」>「設定(ギアアイコン)」>「更新とセキュリティ」で「Windows Update」を見てみると、ずらーっと、更新の状況とともに、「エラー」という文字がちらほらと。

Intelのドライバーもエラーになってしまっています。

PCがスリープしないように設定して、一晩放置してみて、うまく行けば、”Windowsの治癒力”で復帰できるかもと期待して帰宅しました。

翌朝来てみると、、、

エラーコードを見てみると、ディスプレイドライバーの読み込みに失敗してしまっています。

3度トライしましたが、うまく行かず。

こうなったらシステムの上書きインストールですね。

システムを上書きインストール

最新のWindowsのインストール/アップデート用USBメモリーを用意します。

方法は次のページをご参照ください。

「上書きインストール」はWindowsが起動できている状態であれば実行可能です。

「クリーンインストール」とは異なり、導入済みのアプリも、保存されているデータ/ファイルも、そのままで、Windows OSだけが上書きされます。

USBメモリーをパソコンに装着。

「setup」をダブルクリックして起動。

「更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手」という表示が出るまで20分以上かかりました。

この画面では、「今は実行しない」にチェックを入れて進めることにしました。

ただでさえ遅い状況ですので、現段階では負荷をかけたくないからです。上書きインストールを終えてから、改めてWindows Updateを実行することにしました。

ここでは「同意する」をクリック。

「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」という表示とともにチェックマークがついていることを確認して「インストール」をクリック。

再起動は何回か自動的に行われその間もシステムの更新作業(上書きインストール)が続きます。

何度か再起動を繰り返したのちにシステムの上書き作業が終了。

「ようこそ」画面等に続いて、ようやくデスクトップが表れました。

手順の動画

今回も作りが荒く、見づらいものとなっていますが、手順を動画にまとめてみました。

よろしければ併せてご覧ください。

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