高温で使用中に突然電源が落ちるトラブルを防ぐ「ノートPCクーラー」

梅雨がやってくると、毎年パソコンの不具合に関する相談が増えます。 高温多湿の気候は、パソコンにとってもかなりツライことでしょう。

特に最近主流のノートPCは、薄型化が進んで、排熱処理が難しい構造となっているものもあり、どうしても熱が籠ってしまいがちです。

熱源となるのはCPU、そして高性能/高価な機種に搭載されているGPUというグラフィックスプロセッサー。

熱い夏のパソコンの熱対策として、かなり効果があったのが”ノートPCクーラー”です。

この記事の内容

CPU温度の計測は「Open Harware Monitor」で

CPUを中心に稼働状況を一覧で表示してくれるアプリとして「HWMonitor」が有名ですが、オープンソースでソースコードも公開されている「Open Hardware Monitor」に乗り換えて使っています。

HWMonitor」と比べて、カスタマイズなど、柔軟性がある点がいいです。

「k本的に無料ソフト」さんの下記のページで詳しい説明があり、ダウンロードもできます。

http://www.gigafree.net/system/monitor/OpenHardwareMonitor.html

熱で止まるノートPC

最近、弊社では節電の意味もあって、低消費電力のCPUを搭載したパソコンをメインとして、業務を行っています。詳しくはこちら

2011年に購入したAcer Aspire 5750Gの場合、CPUにIntel Core i7-2630QMを、グラフィックスとしてNVIDIA GeForce GT540Mを搭載しており、消費電力チェックでは、60w~92wもの電力を消費しています。

なので、常時ではなく、動画のエンコード、レンダリングを行う時にだけ使っています。処理はいまだに速いので。 このパソコン、油断するとしょっちゅう止まります。突然再起動してしまうこともあります。

原因は、明らかに熱。温度をモニタリングしながら使っていると、95度を超えるあたりで止まるようです。

そこで”ノートPCクーラー”

本来は高性能のゲームPC用なので、ビジネス向けにはかなり派手なのですが。。。(^_^;;;

本体とはUSBケーブルで接続します。ファンの速度調整のダイヤルがついており、LEDライトの光が淫靡な雰囲気を醸し出します。

ファンは思っていた以上に静かです。

肝心な冷却効果ですが、CPUが85度に達した時に接続してみると、10分程で58度前後で安定しています。

底面を脚で浮かすスタンド式となっており、室内を冷房していると、底面部から冷気を取り入れるので、さらにひんやりし、50度を切ってきます。

当然、PCに負荷をかけると温度は上昇するでしょうが、強制停止となるまでには至らないものと思います。

ノートPCクーラーの威力、思っていた以上のものでした。

今のCPUはそんなにヤワではない

一昔前は、CPUクーラーの取り付けを間違えてCPUが焼けてしまうトラブルがあったりしましたが、現在のCPUには安全機構が備わっていて熱によるCPUの損傷が起きないような設計となっています。

CPUファンにホコリが詰まるなどしてCPUを適切に冷却できずCPU温度が上がってしまうと、まずは動作周波数(クロック)を下げます。同時に電圧も下がります。

それでも適切に温度が下がらないと、”サーマル・スロットリング”と言って、熱の発生を抑えるためにCPUの機能を自動的に抑えます。

これによって、パソコンの挙動がおかしなものとなり、動作が遅くなってしまいます。

“サーマル・スロットリング”により、CPUの機能を抑えたとしても温度を下げられないとCPUは自動的に停止してしまいます。

これはとても困ったもので、作業中にいきなり電源が切れたり、再起動してしまうので、作成中のデータは消えてしまいます。

他の部品、回路に影響を及ぼす恐れも

CPUによっては、100度を超える温度となってもCPU自体は壊れることは無いようですが、高熱により回路/基板の部品、ハードディスクなどに影響を及ぼしてしまう恐れもあります。

あまり高温のままで稼働させないに越したことはないと思います。

突然パソコンの電源が落ちる原因は、いくつもあるようです。下記の記事も併せてご覧ください。

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