Google Chrome OSのオープンソース版Chromium OSを仮想環境でWindows内で動かしてみる

「仮想環境」を用いると、あるOSの中で、”バーチャルなパソコン”を動かす事ができます。

今回は、Windows 10のパソコン上で、Google Chrome OSのオープンソース版「Chromium OS」をベースとしたNeverware社による「CloudReady」を動かす手順について見ていきます。併せて動画にもしてみました。ぜひご覧ください。

パソコンに実インストールを行う前に、CloudReadyの使い勝手を試す事ができるのですが、軽快に動いています。


仮想マシン・ファイルの入手

あくまでも動作確認、開発用として、非公式に仮想マシン・ファイルが、本稿執筆時点で可能となっています。(下記アドレス)

まずは、ダウンロードして、「zip形式」で圧縮されているので展開しておきます。

仮想環境の入手

CloudReady は 、グラフィックスの問題で、VirtualBox上では動かす事ができません。現時点では、VMware上で稼働します。

「VMware player」であれば、営利目的以外の使用の場合、無償で利用可能です。下記アドレスからダウンロード&インストールしておきます。

 

(注)仮想環境上での本格運用は非推奨

CloudReadyは、多くのPCハードウェア上で高速に稼働させ、管理の手間が大幅に低減し、セキュリティ面でも多くのメリットをもたらしますが、それはPC上で唯一のオペレーティング・システムとして稼働する場合に限られます。

従って、CloudReadyを仮想環境上で本格運用することは非推奨となっています。あくまでも、動作チェック、開発用ということで非公式に公開しているようです。

VMware Playerの準備

VMware Playerをダウンロード&インストールしたら、起動。

「仮想マシンを開く」をクリックします。

あらかじめダウンロードし、「zip」で圧縮された仮想マシンファイルを展開したものを選択して読み込みます。

「インポート」ボタンをクリック。

インポートが終了するまでしばらく待ちます。

仮想マシンの編集

PC内で動かす、”仮想のもう一つのパソコンの部品”を調整します。

「仮想マシン設定の編集」をクリック。

メモリーは、推奨メモリと推奨最大メモリの間に設定します。実メモリが多ければ多いほど、仮想マシンにメモリを多く割り当てる事ができます。

「ネットワークアダプタ」については、デフォルトでは「ブリッジ」になっています。

このままだと設定がアレコレと面倒です。

「NAT」に変更しておけば、無難に動作することでしょう。

以上で、準備完了です。

仮想マシン=CloudReadyの起動

「仮想マシンの再生」をクリックして仮想マシンとなるCloudReadyを起動します。

実機よりも多少時間はかかりますが、しばらく待つとCloudReadyが起動します。

いったん起動してしまえば、動作は軽快です。

いつも通り、言語とキーボードを選択。

前述の通り「NAT」にしておけば、すでにネットワークには接続済みとなっていることでしょう。

このように、Windows 10上でCloudReadyが動きます。

 

マウスのキャプチャーの解除

仮想マシンのChromium OS内でマウスを使うと、Windows側にマウスを戻せなくなってしまいます。

これを”マウスのキャプチャー”と呼んでいますが、その場合には「Ctrl」と「Alt」キーを同時に押す事でWindows側にマウスカーソルを戻す事ができます。

システムの更新も可能

ブラウザーを起動、右上の”点3つ”のアイコンをクリック>「ヘルプ」>「Chromium OSについて」と順に開くことでシステムの更新のチェックができます。

「アップデートを確認」ボタンをクリック。

更新があれば、更新が行われます。

終了後は再起動を求められます。

このようにして、常に最新版にしていくことができます。

実は、今まで自分でChromium OSのソースを入手してコンパイルして使っていたのですが、手順が面倒でかなりの時間を要していました。

気軽に試すことができるようになって、ありがたいものです。

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