パソコンは壊れます。・・・というか、正確には、昨今Windowsがイカれてしまう事故が多発しています。
原因はWindows Updateがほとんどです。自動更新作業が失敗してしまうことで、最悪の場合、起動すらできなくなってしまう、という事態が実際に発生しています。
最悪です。これによって、丸1日~数日間、仕事にならないとなるとゾッとします。
今回は、弊社の顧問先企業におススメしている、パソコンに不具合が発生しても、なるべく早くパソコンを復旧し、業務を継続できるための備えについてご紹介させていただきます。
G Suite & Google Chrome
G Suiteであれば、メール、スケジュール管理、ファイル/共有フォルダーへのアクセスなどが、緊急時には他のパソコン、タブレット、スマートフォンで利用できます。
これにより緊急時でも他のデバイスを使って最低限の業務が継続できます。
G Suiteを利用するならばGoogle Chromeが便利です。
メインパソコンのWindowsが壊れてしまい、起動不能になったとしても、代替え機があれば、G SuiteとChromeで業務の大部分を行うことができるかもしれません。
G Suiteであれば、会社のアドレスのメールも「Gmail」アプリでやりとりができます。
ファイルは全部「Google ドライブ」に
業務で作成したファイルは「Google ドライブ」に保存するようにしておけば、代替え機であっても、Chromeブラウザからアクセスできます。
MS Officeで作成されたファイルもGoogle Chromeブラウザー上で参照/編集も可能です。
複雑なレイアウトのファイルは表示がずれてしまう場合もありますが、Office 365ユーザであれば、Office Onlineを利用することで、レイアウトが崩れることなく表示/編集が可能となります。
「ドライブ ファイル ストリーム」の利用を
大量の情報資産がある場合。パソコンの復旧後、バックアップデータからの復旧はとても時間がかかり面倒です。この作業だけでも丸1日を潰してしまう場合があります。
パソコンの不測の事態に備えて、G Suteで利用できる「ドライブ ファイル ストリーム」を利用するといいでしょう。
パソコンの復旧後、アプリを再インストールすれば、Googleドライブに保存されているファイルを、ブラウザーを用いることなく、エクスプローラから直接開いて、編集し保存ができます。
G Suite Enterprise、G Suite Business、G Suite for Education のいずれかのエディションを利用し、ユーザー数が 5 人以上の場合、Google Driveの容量は無制限。 4 人以下の場合は、1 人あたり 1 TB まで利用できます。
これだけの容量があれば、画像、ビデオ、音楽などのメディアファイルもGoogle Driveに保管するようにしておくことで、バックアップ・ディスクからわざわざ復元するなど、面倒な作業は不要となるわけです。
G Suite Business/Enterprise版であれば、「チームドライブ」も利用でき、ファイル/フォルダ共有が簡単に行えます。
「Google Drive File Stream」アプリを利用すれば、自分が作成したファイル、他のメンバーと共有しているファイル/フォルダーに、やはりエクスプローラから直接アクセスできるので、とても便利です。
MS Officeの再セットアップも簡単に
MS OfficeはMicrosoftアカウントと紐づけするようにしておくと便利です。下記のアドレスにアクセスします。
https://setup.office.com/downloadoffice/
自分のMicrosoftアカウントでサインインし、MS Officeのプロダクトキーを入力します。
以上により、Officeをネット経由でダウンロード&再インストールが可能となります。
Office 2010、およびOffice for Mac 2011は、下記ページでプロダクトキーを入力することでダウンロードが可能です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/office
Googleスプレッドシートで重要アプリをリスト化
自分が業務で使用しているアプリケーションをGoogleスプレッドシートでリスト化しておきます。
再インストールするアプリの入手先のアドレスを貼り付けておけば、必要なアプリの再インストールも効率的に行えます。
CD/DVDパッケージのソフトウェアについては、インストーラーをGoogle Driveに保存しておくと便利です。
Windows Updateでトラブルを回避する
Windows 10のPro版/Enterprise版であれば、Windows Updateの配信を遅らせることができます。
これにより、配信プログラムの不具合が解消されたころに更新プログラムを受け取るようにすることで、トラブルを回避することが期待できます。
「設定」>「更新とセキュリティ」を開き、「詳細オプション」を開いた所が上の画像です。
”更新プログラムをいつインストールするかを選択する”では「半期チャネル」に切り替えます。
”機能更新プログラム”の延期可能な日数を「90日」あたりに、”品質更新プログラム”の延期可能な日数を「30日」あたりにしておくことで、アップデートによるトラブルに遭遇する確率を大幅に減らすことができることでしょう。