給与に関する所得税徴収高計算書の提出と納付は毎月行う必要があって面倒です。(特例申請をすれば半年に一度で済みますが)
税務署関連は申請や届け出などいくつもあって、わざわざ毎月税務署に出向くのは大変なので、パソコン&インターネット経由で手続きができると楽です。
所得税の納税についてもネット経由でできれば銀行の窓口やATMに並ぶ必要もなくなります。
これらの手順について見ていきましょう。
所得税徴収高計算書を作成
e-Taxソフトを起動したら、「作成」>「申告・申請等」>「新規作成」で、
「申請・届出(A)」にチェック、「税目(T)」で「源泉所得税」で「次へ(N)」をクリック。
帳票選択の画面が現れたら、「徴収高計算書関係」の「+」をクリックして、「給与所得・退職所得などの所得税徴収高計算書(一般)」にチェックを入れます。
半期に一度の納期特例の申請済みの場合は(登記特例分)を選びます。「次へ(N)」をクリック。
下の画像の画面が現れたら、「申告・申請等名(S)」に、自分で分かりやすいように、名称をつけておきます。
提出年月日を記入し、他に修正事項がないか確認して「OK」をクリック。
作成中の帳票がリストされますので、選択されている状態で「帳票編集」をクリック。
(選択されている部分をダブルクリックしても開けます。)
帳票の編集画面が出ます。
必要事項を記入していきます。
税額は、最新の「源泉徴収税額表」を参照します。
「作成完了(Z)」をクリックすると、電子署名については不要と表示されます。
所得税徴収高計算書を送信
所得税徴収高計算書の場合、電子署名の手続きは不要なので、「送信可能一覧へ」をクリックします。左側に現れる「送信アイコン」をクリック。
送信する「所得税徴収高計算書」が選択された状態で、「送信(N)」をクリック。
後は画面に従い、「暗証番号(P)」を入力して「OK」します。
送信結果が表示されます。必要に応じて印刷したり、保存しておくといいでしょう。
「メッセージボックス」を確認
申請が先方のシステムで正常に受信できていれば、「メッセージボックス」の中に受信通知が届きます。
これを「保存(W)」したり「印刷(P)」しておくことで、”控え”の代わりになります。
電子納付を行う
税金の電子納付の方法は3つあります。
- クレジットカード納付
- インターネットバンキング
- ダイレクト納付
「3.ダイレクト納付」については事前に後述の申請/口座の登録をしておく必要があります。
クレジットカードでの納付
この場合、納める額に応じて手数料がかかりますが、簡単な方法です。
「クレジットカード納付(Q)」をクリックすると、下記のページが開きます。
「OK」をクリックすると、クレジットカードによる決済ページへジャンプします。
手軽ですし、クレジットカードで支払いを行うと、クラウド会計freeeによる帳簿への記帳/経費処理も自動的に行われるのでとても便利です。
手数料は下記の通りですが、”国税クレジットカードお支払いサイト”で納付税額ごとの手数料の試算ができるようになっています。
納付手続き完了通知
納付手続きが完了すると、メッセージボックスに受信通知が届きます。
こちらを領収書の代わりとして、保管しておくようにしています。
インターネットバンキングでの納付
「インターネットバンキング(N)」を選ぶと、下記のページが開きます。
「OK」をクリックすると、金融機関を選ぶ画面になります。
金融機関を選択した後、インターネットバンキングにリンクして銀行経由での支払いを行います。
ダイレクト納付
3つ目の方法はダイレクト納付です。
事前に支払い銀行口座の申請/登録をしておくと、e-Taxソフトの「ダイレクト納付(G)」ボタンをクリックして、口座から引き落としの手続きが行えます。即時でも引き落とし日指定でも支払い処理が行えて便利です。
今のところ楽天銀行などのネットバンク系は対応していません。
”ゆうちょ銀行”であれば、口座管理料もインターネットバンキングも無料で利用できますし、この「ダイレクト納付」にも対応しています。
ダイレクト納付の手続き
ダイレクト納付を行うには、金融機関の口座情報と届出印を捺印したももが必要となるため、e-Taxソフトからの手続きは行うことができません。。
下記の届出書に必要事項を記入して、税務署に持参するか郵送する必要があります。
税務署及び金融機関において登録作業等が完了すると、e-Taxのメッセージボックスに登録完了メッセージが格納され、ダイレクト納付が利用可能となります。
国税庁 ダイレクト納付に関するページ
国税の納付手続きについてはこちらのページをご参照ください。