毎日、大量に送りつけられてくる「迷惑メール/スパムメール」。そんな迷惑メールを、いちいち手動で削除するのは大きな時間の無駄。精神衛生的にも良くない事に。
Gmailは、そんな迷惑メール対策機能が秀逸で、これだけでも利用する価値があると言えるほどです。
Gmailでは迷惑メールであると思われるメッセージを自動的に判別し、「迷惑メール」ラベルを付けて、受信トレイを経由せずに振り分けてくれます。
これにより、迷惑メールが受信トレイに表示されなくなります。手動でのメールの振り分けと組み合わせれば、必要なメールだけが受信トレイに表示されるので便利です。
まずは迷惑メールを撃退する方法から。
1、手動で「迷惑メール」を振り分ける2つの方法
受信トレイに入ってきているメールの中で、今後受取りたくないメールをブロックすることができます。
一つ目の方法は「ブロック」機能
メール画面の右上、返信ボタンの横にある「更に」アイコンをクリックします。
この中の「…….さんをブロックする」をクリックします。
「このメールアドレスのブロック」画面が表示されたら「ブロック」をクリック。
「迷惑メールに移動」をクリックすれば、以降、同じアドレスから送られてきたメールは自動的に「迷惑メール」に振り分けられるようになって受信トレイには表示されなくなります。
スマホでも同様
スマートフォンのGmailアプリでも同様。メール画面の右側にある「さらに(3つの点)」アイコンをタップして『「XXXXXX」をブロック』をタップすればOKです。
迷惑メールを解除したい場合
画面右上方の「ギアアイコン」をクリック。
設定の「フィルタとブロック中のアドレス」をクリック。
下の方にスクロールして「次のメールアドレスをブロックしています。」というメニューでブロックを解除できます。
2つ目の方法:メール画面上部の「!」ボタン(迷惑メールを報告)をクリック
ブロックしたはずなのに、同様の迷惑メールが届いてしまう場合があります。これは、迷惑メールの送信者がメールアドレスを微妙に変えて送信してくるためです。そんな時には下記の方法が有効です。
この「迷惑メールを報告」機能によって、学習効果が働き、類似したメールまで自動で迷惑メール判定をしてくれるようになります。
2、本当に不愉快なメールを、即座に自動で削除させるようにしたいなら
迷惑メールとして判定されたメールは、受信トレイには表示されず、「迷惑メール」ラベル内に振り分けられます。
また、30日間保管された後、自動的に削除されます。後述しますが、せめて月に1度は「迷惑メール」ラベルの中身をチェックして、誤判定が起こっていないか、確認するといいでしょう。
しつこい架空請求のメールなど不愉快なメールで、30日も保管せずに、着信時に即座に削除させたい場合には、まるで「着信拒否」のようにすることもできます。
上部メニューの「その他」>「メールの自動振り分け設定」をクリックします。
「削除する」にチェックを入れて「フィルターを作成」ボタンをクリック。
これにより、着信したら直ちにメールが「ゴミ箱」に捨てられ、受信拒否と同様の効果が得られます。
*ゴミ箱内のメッセージも、30日後に自動で完全削除されます。手動で「ゴミ箱を空にする」ことで、即座に完全削除が可能です。
3、どんなメールが自動で「迷惑メール」として判定されるのか
Gmailでは、次のようなメールが自動的に「迷惑メール」として判定されます。
- 成りすました(と思われる)メールアドレスから送られて来た
- フィッシング詐欺メール
- 未確認の送信者からのメール
- 自分で「迷惑メール」として登録したメール
- メールの内容に、他の不審なメールと類似点がある
- メールの内容が空
*詳しくは「迷惑メールに振り分けられる理由」を参照
4、フィッシング・メールに注意
次のメールは、明らかに、銀行取引のアカウント情報などを引き出そうと、偽サイトに誘導する「フィッシング・メール」です。
このようなメールにかかれているアドレス(URL)は絶対にクリックしてはいけません。
また、本来、このように、メールの中身を開くことも避けるべきです。
メール内に表記されているアドレスをクリックすることで、メールに返信したのと同じ事になり、このアドレスは「生きている」と判定されて、以後、さらに大量のメールが送りつけられてしまいます。
中には、アダルトサイトにジャンプさせられ、高額な閲覧料を架空請求されるという悪質な例もあります。たとえ請求が来ても無視すべきです。
*不安な場合には国民生活センターに相談を。
5、スパム・メルマガの登録解除はすべきではありません
スパムメールの文面に、「登録解除はこちら」、ということで、メール送信の登録解除ページに飛ばすリンクが張られていることがあります。
スパムの多くの場合、解除手続きに記入したメールアドレスに、別の迷惑メールが大量に送られてしまう恐れもあります。
とにかく、スパム/迷惑メールとして判定されたメールには、何も反応しないようにすべきです。
6、要注意!誤って判定されてしまうことも
Gmailの迷惑メール判定は、とても精度が高いのではありますが、時々何らかの原因で、迷惑ではないメールが誤って「迷惑メール」ラベルに振り分けられてしまっていることがあります。
中には、自分にとって迷惑メールではないものが、迷惑メールとして判定されて振り分けられてしまっている場合もあります。
メッセージの詳細を見ると、それぞれのメールに、「このメッセージが[迷惑メール]に振り分けられた理由が表示されます。
自分の判定で、そのメッセージが迷惑メールではない場合、「迷惑メールではない」ボタンをクリックします。
次のような表示が出て、迷惑メール マークを外し、受信トレイに移動されます。
なお、「迷惑メール」として判定されたメールは、30日間保管された後、自動的に削除されます。
この猶予期間の間ということで、せめて月に1度は「迷惑メール」ラベルの中身をチェックして、誤判定が起こっていないか、確認したほうがいいでしょう。
7,注意点:Gmail以外の迷惑メール対策は全てオフに
OCNやNiftyなど、他のメールサービスをGmailに集約している時、Gmail以外の迷惑メール対策オプションなどは、全て解除したほうがいいと思います。
迷惑メール判定を二重で行ってしまうと、不都合が生じます。
OCN, Niftyなどのプロバイダー側で、迷惑メールとして誤認識されてしまうことで、重要なメールが届かない、というトラブルが実際に発生しており、何度も問題解決の対応をしています。
迷惑メール対策の管理、運用は、全てGmailに一元化する事をオススメいたします。