新幹線内では無料WiFiよりも格安SIMによるLTEの方が速い現状。モバイル環境が快適なLTE版ノートPC & タブレット。

2020年の東京オリンピックに向けて、各地での無料WiFiの整備が進んでいますが新幹線車内も同様。今の所は一部の車両に限られていますが、オリンピックまでには全ての車両で利用可能となる見込みです。

現状はというと、車両全体で1本の回線を利用者で分けあう事になるので、WiFiとはいえ、利用者が多ければ多いほどスピードが遅くなり、4G回線で速度制限がかかった時よりも遅くなってしまうことも。

オリンピックまでには日本でも次世代の移動通信方式「5G」のサービスが開始となることでスピードも通信品質も大幅に向上することが見込まれますが、新幹線車内で仕事をしたい時、現時点では無料WiFiは実用的ではありません。それまでの”場つなぎ”となる格安SIMによるLTE通信環境について改めて確認してみました。

この記事の内容

新幹線内Free WiFiの現状

東海道・山陽・九州新幹線:「Shinkansen Free Wi-Fi」

  • 「のぞみ」N700A・N700系の一部で利用可能。順次拡大中。
  • 対象車両には「Shinkansen Free Wi-Fi」のステッカー
  • 2020年3月までに全列車で利用可能となる予定。
  • 対応列車は、https://twitter.com/Shinkansen_WiFi で毎日公表
  • SNSによる認証、メールアドレスによる登録で無料で利用可能
  • 1回の接続は30分間、何度でも利用可能

東北・上越・北陸新幹線:「JR-EAST FREE Wi-Fi」

  • 利用可能な車両には「JR-EAST FREE Wi-Fi」のステッカー
  • 2020年3月までに全列車で利用可能となる見込み
  • メールアドレス登録で無料で利用可能
  • 1回の接続時間は3時間 / 1日に何度でも利用可能

 

携帯電話の電波を使用しているため通信品質は走行エリアによって変動します。

1回線を車内利用者全員でシェアすることになるので、利用者が多いほど速度が遅くなってしまいます。

従って、電波が弱くて、利用者が多い状況では、速度が大幅に低下してしまうことになります。

現状では、そもそも利用可能な車両が限られていること、利用者の状況によっては安定利用ができない状況にあるようです。

オリンピックまでには次世代の移動通信方式「5G」のサービスが開始となることでスピードも通信品質も大幅に向上することが期待されてはいますが、今日現在、新幹線内でネットを使って仕事をするには、モバイルルーターやスマートフォンでのテザリングを用いる方が確実なものとなります。

さらには、パソコンやタブレットにSIMを挿入して単体でモバイル通信ができる「LTE版」を用いれば、さらに快適な環境となります。

ランニングコストを考慮すると「格安SIM」がいいと思うのですが、格安SIMを挿したLTE版PC/タブレットの新幹線内での通信状況について改めて確認してみました。

ノートPC / IIJmio タイプD:ドコモ網

ノートPCとはいってもMicrosoft Surface Pro3 LTE版にIIJmioのデータ通信専用SIM(3枚で月2,560円)をスロットに挿して、新幹線の中から自宅PCにアクセスしてリモート操作しています。

通信速度は、場所によってテストの度にばらつきが。

最低で3Mbpsしか出ない時もあれば、高速走行中でも最高で30Mbps以上出ることも。

平均的な数値は下り17Mbps、上り7Mbps程度でした。

リモートアクセスの場合、ただ単にリモート先のデスクトップを表示するだけなので、さほどスピードは必要ないため、快適に利用できていました。

あとはホームページのメンテナンス作業ですが、特にストレスなく実行できました。

Huawei MediaPad T3 LTE / IIJmio タイプD:ドコモ網

8インチのタブレット(LTE版)ですが、速度はSurface Pro3よりも速い印象です。

コンテンツを視聴しながら途中8回計測しましたが平均的な速度としてはおよそ下りで20Mbps、上りで8Mbpsでした。

サッカーの試合のダイジェストを20分ほど連続して再生したところ、動画品質の低下はありましたが、途切れることなく再生ができていました。

iPhone 7 Plus / Y!mobile SIM

iPhoneとY!mobile SIMの組み合わせでも平均的な速度はおよそ下りで17Mbps、上りで7Mbps程度でした。

10回計測した所、下りの最低で5Mbps、最高で35Mbps。計測時点/場所によって変化はありましたが、平均すると大体、上記の通りの速度です。

iPhoneではWiFiにつながっている時以外はネット動画の再生はしないことにしていますので、メールやLineのやりとり、Instagram、Twitter、ニュースの購読程度であれば、例え最低速度の状態であったとしても、ストレスは感じられませんでした。

LTE版PC/タブレットの快適性

スマホのテザリングを使用すると、スマホ自体のバッテリーの消費に備えてモバイルバッテリーを別途携行しなければならなくなってしまいます。

PC/タブレットが、スマホと同じように、電源オン/スリープ解除ですぐにネットを利用できるのは、とても快適です。

この快適さから、11インチのノートPCも13インチのノートPCも、格安SIMを挿してネットが使えるVAIOのLTE版を利用しています。

そろそろ暖かくなってきたらアウトドアで仕事ができるようになる・・・と思うとワクワクしてきます。

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