無線LANルーターに「USBポート」が付いていると、いわゆる「簡易NAS」が利用できてとっても便利。
USBポートにハードディスクやSSD、USBメモリーを挿すだけで「NAS=ネットワーク アタッチド ストレージ」になります。
ネットワーク上にストレージを置いておくことで、PCはもちろんスマートフォン、タブレットなどからファイルが利用可能となります。音楽や動画、写真などのメディアファイルであればAV家電やゲーム機からも利用できます。
TP-linkならNTFS, exFAT形式で利用可能
私が使っているのはTP-LInkのArcher C9
現在ではより新しい機種が出ていますが、3年経過してトラブルなく稼働しています。
NTFS、exFATにも対応しています。
これから買うならば「WiFi6」対応の機種が速くてオススメです。
USB 3.0とUSB 2.0のポートが一つずつあって、USB 3.0ポートにはストレージを、USB 2.0ポートにはプリンターなどを接続する仕様ですが、両方にストレージを接続して利用することも可能です。
USB接続~ディスクの認識~簡易NASを利用可能に
tp-link ArcherシリーズでUSBポートが付いている場合、ポートにストレージをUSBケーブルで接続した上で管理画面にアクセス。
「設定」>「USB 設定」で「スキャン」をクリック。
認識されたら、「ステータス」画面で「IPアドレス」を確認します。
Windowsのエクスプローラーを開いて、「\\」(半角の円記号)に続けて、調べておいたIPアドレス「192.168.x.xx」と入力してエンター。
ネットワーク・フォルダーが現われ、この中にファイルを保管したり参照することができます。
同じネットワークにつながっている他のPCなどからファイルを参照したり保存して共有できることで
音楽、動画、写真などのメディアファイルを保管しておけば、下記記事の手順でメディアサーバーとして機能させることもできます。
”簡易”NASと本格的なNASの違い
今回ご紹介した”簡易”NASは、フォルダー/ファイルごとのアクセス権など、細かい設定ができません。
本格的なNASであれば、部門や役職などによってファイル/フォルダー毎にアクセス権の設定が可能です。
一方でRAIDなどの機能により複数のディスクを搭載しておくことで、耐障害性の向上や、書き込み・読み込み速度の向上が見込めます
ただし管理は面倒なものとなり、担当者の負担と責任が大きいものとなってしまいます。
本格的なNASを導入するかどうかは、IT管理部門があって専任の担当者を配置できるか、あるいは管理能力/意欲があって兼任できる人材がいるかどうかによると思います。
いずれにしても、”簡易”NASは、同じネットワークにつながっている人であれば誰でもがファイルを放り込んでおく事ができるファイル置き場となるものです。少人数でのファイル共有として手軽に利用できますし、単独での保管場所としても利用でき、複数のPCやスマホ、タブレットでファイル/コンテンツの参照ができるようになる点では、とても便利です。