実は、e-Taxをスイスイ使えるようになるまでには、まだまだ越えなければならない山があります。ふぅ。。。
- マイナンバーカードを用いる場合には、「公的個人認証サービス」を利用するためのソフトのダウンロード&インストールを行います。
- e-Taxソフト経由で申告・納税開始を申請し、同時に「電子証明書登録」を済ませます。
深く考え込むと数日を平気で浪費してしまうことになります(^_^;;。サッサと手順をクリアしてしまいましょう。
準備しておくもの
- マイナンバーの「署名用パスワード」(英数字6文字以上、16文字以下のもの)
- e-Tax用に設定しておいた暗証番号
- マイナンバーカード
- ICカードリーダー
マイナンバーカードをe-Taxで使えるようにする
・・・そのために、「公的個人認証サービス」からソフトをダウンロード&インストールします。
Internet Explorerで「https://www.jpki.go.jp/jpkiguide/index.html」にアクセス。
「利用者クライアントソフトのダウンロード」をクリック。
#公的個人認証サービスとは、インターネットを通じて安全・確実な行政手続き等を行うために、他人によるなりすまし申請や電子データが通信途中で改ざんされていないことを確認するための機能を提供するものです。
この公的個人認証サービスを利用することによって、ご自宅や職場などのパソコンからe-Tax以外にも様々な行政手続きができるようになります。
「利用者クライアントソフト Ver x.x ダウンロード」をクリック。
「実行」をクリックしてソフトをインストールします。
これで準備完了です。
開始届出を税務署あてにパソコンで申請
インストールが完了したらe-Taxソフトを起動。
税務署の窓口に出向いて申請書類を提出する代わりに、事務所や自宅のパソコンで申請を行います。
「新規作成(N)」をクリックして申請作業開始。
「申請・届出(A)」を選択。
「税目(T)」で「開始届出」を選んで、「次へ(N)」をクリック。
「選択可能帳票一覧(L)」で、法人の場合は「・・・・法人開始用」にチェックを入れて「帳票表示(V)」をクリック。
面倒ですが、「申告・申請等名(S)」に自分で分かりやすいように書類に名称をつけるようにして記入。「OK」をクリック。
必要項目を入力していきます。法人名/住所、代表者名/住所などを入力。
ここで入力しておけば、基本情報として登録され、次回以降、入力が省略されます。
「帳票一覧」に申請しようとする書類の名称が記載されるので、その部分をダブルクリック。
これで申請書類を作成する準備ができました。
申請書類の作成
「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」が表示されます。
グレー部分が入力を要する項目です。
入力を終えたら「作成完了(Z)」をクリック。
「状態」欄に「作業完了」と表示されました。
電子の書類に押すハンコは「電子署名」
申請者がマイナンバーカードを持つ人であることを証明するための電子署名を行います。
まずはICカードリーダーにマイナンバーカードを挿入。USBケーブルでパソコンにつなぎます。
左側の”メニューボタン”の中から「署名可能一覧へ」をクリック。
赤の「電子署名」アイコンをクリック。
「ICカードを利用(I)」にマークが入っているところで「次へ(N)」をクリック。
「認証局サービス名(S)」で、「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」が選ばれている状態で「次へ(N)」をクリック。
ここで、マイナンバーの申請時に設定した「署名用パスワード」を入力します。
確認画面がでたら「OK]をクリック。
電子署名作業が始まります。
署名の完了時の表示がでます。
申請書を管轄の税務署宛てに送信
「送信可能一覧へ」をクリック。完成済み&署名済みの書類があれば、送信可能一覧に表示されます。
「送信(N)」ボタンをクリックして、「確認メッセージ表示」で「OK」をクリックすると、税務署宛てに送信されます。
「インターネット接続・・・」表示が出たらもちろん「OK」
こんどはe-Tax用として設定しておいた暗証番号を入力してOKします。
初回のみ、電子証明書を登録
電子署名された書類を初めて申請/送信する時、電子証明書の登録確認の画面が出ます。
引き続き、同じパソコンでe-Taxを用いるならば、「登録(Y)」をクリックしておきましょう。
管轄の税務署を選択します。
必要事項を入力して「次へ(N)」をクリック。
「ICカードを利用(I)」が選ばれている状態で「次へ(N)」をクリック。
「認証サービス名(S)」で「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」が選ばれているところで「次へ(N)」をクリック。
念のため保存
送信した申請書類についての状況です。念のため保存/印刷しておくといいでしょう。
こちらは「電子証明書登録申請」のものです。
こちらは「電子申告・納税など開始届」に関するものです。
申請状況の確認と”控え”の保存/印刷
紙の申請書類のコピーを取っておいて、税務署に出向いて窓口で申請すると、税務署の収受日付印を押捺した控えをもらえます。国税電子申告・納税システム(e-Tax)では、これの代わりに、受信通知及び申告データ出力分を申告の控えとして利用できるようになっています。
申請状況について確認したいとき、申請の控えが欲しい時に用いるのが、左サイドの「メッセージボックス」ボタン。
確認したい、控えを印刷/保存しておきたい書類をクリック。
画面右下の「保存」でファイルとして保存しておくことができ、「印刷」ボタンで紙に印刷しておくことも可能です。
まとめ
ようやく税務署あてに申請が完了です。
とても面倒な手順が必要でしたが、これらは、インターネットを通じて安全・確実な行政手続き等を行うために、他人によるなりすまし申請を防ぐためには必要です。また、送信している途中で、電子データが改ざんされていないことを確認することが重要です。
そのための設定です。
いちど設定してしまえば、あとは慣れの問題。
これにより、わざわざ税務署まで行かずにすみます。まぁ、一番これで喜ぶのは税務署ですね。窓口負担が軽減されますから。