Windowsタブレットは、スマートフォンのように、毎回電源を切らずに、思い立った時に電源ボタンを押してすぐにスリープから復帰させて使いたいもの。
しかし、いざ使おうと思った時に、電源ボタンを押しても復帰できず、ひどい時には電源ボタンを長押ししても、起動すらできない時があったり。。。
カタログスペックでは駆動時間10時間以上という表記があっても、朝から持ちだして夕方までバッテリーが持たない事があったり。。。
今回は、お客様からも相談が多い、タブレットのバッテリーを長持ちさせるための設定をWindows 10の場合ということで見て行きたいと思います。
スリープ中の無線LAN(Wi-Fi)が多くのバッテリーを消費
まずは、「設定」>「システム」>「電源とスリープ」を開きます。
この中の「スリープ中もWi-Fiに接続したままにする(バッテリー駆動時)」のチェックをオフにしておきます。
恐らく、このスリープ中にWi-Fiに接続することがバッテリーを多量に消費する要因となるものと思います。
これにより、かなりバッテリー消費を抑えられるのではないでしょうか。
さらに、見ていきましょう。
「バッテリー節約機能」をオンにする
デスクトップ画面右下に小さなアイコンが並ぶ「通知領域」にあるバッテリー(電源)アイコンをタップすると、次のような窓が現れます。ここでバッテリーの使用状況がわかります。
この例では残りが65%なのに、残り時間は4時間を切っている状況です。
ここで「バッテリー節約機能」をタップして「オン」にします。
この設定は、「設定」>「システム」>「バッテリー節約機能」画面でも変更ができます。
この機能をONにしてしばらく使ってみると、「バッテリー残量」は55%まで減っていますが、「推定残り時間」は6時間22分に延びています。
「推定残り時間」については、あくまでも目安となりますが、使用可能時間は確かに延びます。
この設定では、電気消費量の多い液晶画面のバックライトの明るさを低減させる事をメインに、バックグラウンド処理を止めたりすることで、バッテリーの節約ができるようになっています。ぜひこの設定は、覚えておきたいものです。
処理性能は多少落ちますが、タブレットとして使う分には、さほどストレスは感じないことでしょう。
事務所や自宅などで、電源につないで、大画面モニター、キーボード、マウスを接続して、Webを参照しながら複数のアプリを切り替えながら資料づくりをおこなったりする時には、「バッテリー節約機能」は「オフ」にすることをお忘れなく。
私が使っているASUS TransBookクラスでも、かなりの事ができますので。(参考:2 in 1 PCの実力を検証)
バッテリー切れに備えてモバイル・バッテリーを
iPad, Androidなどと同様、バッテリーを使い果たしてしまうと、電源投入を試みてもタブレットが起動できなくなります。起動できるようになるまで、電源コードを接続して数十分待つ必要があります。
バッテリーが低下してきたら、早めに充電をしたいものですが、外出先ではモバイル・バッテリーを備えておくといいでしょう。
MicroUSB端子で充電/給電ができるタブレットであれば、スマートフォンとモバイル・バッテリー1つを共用でつかえます。
スマートフォンならば1Aでもいいでしょうが、タブレット用に2A以上の出力が可能なものであれば、充電は無理でも給電によって、利用時間を長引かせることができることでしょう。
たとえば、このあたりのものを。
テザリングは「従量制課金接続設定」をオンに
バッテリー関連とは話題が変わりますが、スマートフォンによるテザリングやモバイルルーターなどでネットに接続して用いる時には、「従量制課金接続設定」を「オン」にしてもちいると、いいでしょう。
特に、外出中、テザリングで接続中にWindowsアップデートが裏で走ってしまったら、通信量が増大し、規制がかかってしまう恐れも。
テザリング、モバイルルーターなどでWi-Fi接続した状態で、「設定」>「ネットワークとインターネット」>「Wi-Fi」と進み、一覧の下の方にある「詳細オプション」をタップ。
上のような画面が現れたら「従量制課金接続として設定する」をオンにします。
夕方、一日の仕事が終わってのバッテリー状況
昨夜のうちに充電をしておき、朝から使い始めたASUS Transbook。途中1度も充電することなく、打ち合わせ、調べ物で、普段通りの業務での利用を行いました。
今日は、打ち合わせの約1時間だけ「バッテリー節約機能」をオフにして画面の輝度を上げ、その他は節約機能をオンのままで使用しました。
もうすぐ仕事を終える夕方18:28の時点で、バッテリーの残りは51%。
推定残り時間は、ホントかどうかわかりませんが、5時間50分。
これから家に帰って、ソファーに寝転びながら、YouTubeの動画を楽しみたいと思います。