ネット上ではあまり評判が良くないように見受けられる「スティック型PC」ですが、本体が1万円を切ったということで、ダメ元で「Diginnos Stick DG-STK1B」を買ってみました。
私の場合、動画/音楽は別の方法で楽しんでいるので、興味としては”とてもコンパクトな仕事の道具”としてなのですが、充分に満足できる性能を発揮してくれそうです。
Atomのトラウマ
今は昔、世の中に価格破壊が起きたころ、一世を風靡した「ネットブック」。
Windows XPやWindows 7を動かすには非力で、使うたびにストレスが募り、Linuxで動かすしかありませんでした。搭載していたCPUはインテル社の「Atomプロセッサー」。
そんなトラウマからAtom搭載機には拒否反応を示していたのですが、Windowsタブレットのレスポンスの良さに、認識も新たとなったのが2013年後半のこと。
今や、私にとってのメイン機種はAtom Z3740搭載のASUS TransBook T100TAとなっています。
早速セットアップ
購入はアマゾンから。昨晩注文して朝到着
小さい箱には、本体と電源アダプター(マイクロUSB)、普通のUSBとMicro USBとの変換ケーブル、そしてHDMIの短い延長コネクター、そして簡単な説明書。
初回は、有線のマウス、キーボードをUSBポートにつなげて、27インチのPCモニターのHDMIポートに接続して、電源ボタンを押すと、早速Windows 10の設定画面。
インターネットへの接続は無線LAN。
そして、いつも通り一通りの設定を終えて、システム情報をチェック。
Windows 10は、「Home」エディションの32ビット版、メモリーは2GB。
デスクトップにはPDFファイルで、リカバリーの方法の案内が。
自分にとっての定番アプリをいくつかインストール。
- 何はなくても、Google Chrome
- Word, Exel, PowerPointのモバイル版(フルに使うにはOffice 365のアカウントが必要)
- PDF編集:pdf_as
- Evernote & Skitch
- スクリーンキャプチャ:FastStone Capture
- Skype
- ペイントソフト:Paint.net
- ドローイングソフト:Inkscape
- FTPファイル転送:FileZilla
- 動画再生:vlc
DG-STK1Bのストレージ容量は32GB。
以上、自分にとって仕事上必要なアプリを入れた状態での使用領域は14.8GB。
まだ余裕です。
ファイル/コンテンツ置き場はMicro SDに
Windowsで32GBのストレージ容量というのはかなり心もとなく思えるのですが、DG-STK1Bにはタブレットと同じようにMicro SDスロットがあり、余っていた32GBのMicro SDカードを装着して使うことに。
Dropboxのファイル/コンテンツの全て、 OneDriveの重要ファイルだけをセレクトして「Dドライブ」となるMicro SDカードに同期させることに。
ただし、Dropbox、OneDriveともに標準では、SDカードを同期/保存先として指定することができません。詳細の方法については次のページに書きました。あわせてご覧ください。
・・・ということで、内蔵のCドライブ、Micro SDによるDドライブの空き容量をチェックしながらうまくやり繰りしていくこととします。
また、会社でも家でもネットワークストレージがあるので、マウントして使うという手もありますね。さらにはiCloud、Googleドライブなどの使い分けも、いつも通りしていきます。
以上によって、内蔵ストレージが32GBだけというのが心もとなかったのですが、予想以上に充分実用として使えるな、という感触です。
印刷/プリンターの設定も簡単
そういえば、Windows 10になってプリンターの設定もとても簡単になりました。
あらかじめ「設定」>「デバイス」>「プリンターとスキャナー」で追加しておいてもいいですが、ファイルの印刷をかけるときに「+プリンターの追加」から設定画面を呼び出して、同一内ネットワークにあるプリンターに、簡単につなげられるようになっています。
1日、仕事で使ってみて
まだ初日なのではありますが、朝から実際にDG-STK1Bを使ってみました。
YouTubeで音楽を再生したりしながら、提案書の作成、Webサイトのリニューアル作業などを行いましたが、複数のアプリを切り替えながらの作業でもストレスなく行えています。
Core i7とは言え、2011年のものなのでもはや古い「2630QM」を搭載したノートPCを、後生大事にデスクトップで使い続けているのですが、正直、それよりもレスポンスが良いです。
使い道はまだこれから考えるとして、プレゼンで使えるかについても試してみました。
D-sub 15のケーブルでも使える
DG-STK1Bの映像出力はデジタルのHDMI。
しかし、プレゼンの場所は大小さまざまありますが、プロジェクターに接続する際には今だD-Sub 15pinのアナログVGAケーブルでの接続が主流。
変換コネクターを介して、映像の出力ができるかを実際に試してみたところ、イケました。
PowerPointやGoogleスライドでプレゼンを行う程度であれば、充分に使えそうです。
プロジェクター持参でプレゼンを行う際には、予備機としてキャリーバックのサイドポケットに入れておくのもいいかな?と思ったり。
出張の荷物が軽くなる?
一方で、早速専用のポーチを用意して出張の際にも持参したいと思います。観光地でない限り、出張先のホテルのテレビにはHDMI端子がついてますし。
キーボードは折り畳みのコンパクトなBluetoothに。
でもBluetoothのトラブルに備えて、マウスは有線にしておこうと思います。
充電アダプター、ケーブル類、変換コネクターを含めても、かなり軽量/コンパクトに収まりそうです。
あとは、スマホとタブレットを持参すれば、出張先での仕事には困らないかも知れません。
これでデスク上をすっきりできるかも?
自宅でも会社でも書類をかき分けながら、モニター、キーボード、マウスの領域だけ確保してパソコンを使うような私は、数年前には自作のデスクトップ機を全て処分。机で使用するのは15.6インチのノートPC2台(Windows10、LinxMint)& 27インチディスプレイという環境です。
幅 約40cm x 奥行 約25cm x 2 もの机の上のスペースを占有するノートPCのうちの1台を「サーバー」として他の場所に置くことができれば、デスクの上をもっと有効に使えそうな気がします。
#実際には書類の置き場が増えるだけかもしれませんが(^_^;
ascii.jpの記事では、「動画配信サービスを手のひらサイズで楽しめる」とありますが、私としてはWindows 10 のノートPCの代わりに、DG-STK1Bを、しばらく会社のデスクで使ってみようかと思います。
さらに、もう1本買って、LinuxMintで動かしてみたい衝動に駆られています。