動作が重く、遅くなってしまったパソコンを点検し、治す

Windowsは使い込んでいく内にどんどん動作が重くなっていきますよね。

電源を入れてからログイン画面が出るまで5分以上、ログイン後、実際に使えるようになるまで更に5分。そしてメニュー表示もフォルダを開けるのも遅くて、実際、仕事には使い物にならないほど気の毒な状態(^_^;;にあるパソコンを点検、治させていただきました。

CPUはCore i5でメモリーも4GB搭載されており、スペック的には十分な機種。

原因はいろいろあるのでしょうが、原因を探りつつ、本来の性能に少しでも近づけるように対応してみました。

この記事の内容

1,Windowsアップデートをチェック

Windowsアップデートが失敗している時にはシステムが不安定になります。原因は「依存関係」の乱れかと。

Aというアプリ(ツール)を動かすためには、B、C、Dというファイルが必要、というのが依存関係。

例えば、アプリAのアップデートが行われたにもかかわらず、アップデートが途中で終わってしまったままになり、B、C、Dのアップデートが行われないと、アプリAが正常に動きません。

Windowsアップデートの履歴を見てみると、やはりアップデートに失敗したままになっていました。
まずは、Windowsアップデートを正しく行いました。

2,不要なソフトを削除

まずはインストールされているアプリケーションを見ると、メーカーによる独自のソフト、どこからかダウンロードして導入したフリーウェア、恐らくフリーソフトと一緒に導入されてしまったと思われるアプリなどがずらり(^_^;

同時に通知パネルにも自動起動される常駐アプリがずらり。。。

所有者の了解を得て、不要と思われるソフトウェア、ツールをアンインストール。

これでもっさり感がかなり解消されました。しかし、重要なファイルのバックアップを取る際のコピー&ペーストの動作があまりにも遅いので、ハードディスクに問題がありそうです。

速度低下の原因はハードディスク?

Windowsの起動プロセスのログを見てみると、やはりハードディスクに問題があるようでした。
Windowsでは、起動する際に搭載するパーツ、周辺機器など(いわゆるデバイス)をひと通りチェックして、それぞれのデバイスドライバを読み込みながら起動していくのですが、その中のデバイスに問題があると、チェックをしだしたりして、余計な時間がかかることがあります。

そこでハードディスクのチェックをしてみることに。

3,ハードディスクのクリーンアップ

「ディスククリーンアップ」ツールを使うことで、不要になった各種のシステム ファイル、一時ファイルなどを削除できます。
これを行うだけでも、かなり効果が出ることがあります。

詳しくは→月に一度は、「ディスクのクリーンアップ」を!

4,ディスクのエラーチェックと修復

今回は、これが一番効果があった対処法となりました。

搭載しているハードディスク容量は500GB。そのうち使用済みの領域は80GBほどなのですが、下記のツールを使ってディスクのエラーをチェックしたところ、多数のエラーが検出されました。

詳しくは→Windows 7でハードディスクのエラーをチェックする方法

「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」、「不良セクターをスキャンし、回復する」の両方にチェックを入れてツールを走らせると、終了までに3時間近くかかりますが、これによりハードディスクの不良による処理の遅延は大幅に解消されます。

5,ディスクの最適化

ディスクの断片化(フラグメンテーション)すなわち、一つのデータであるにもかかわらず、ハードディスク中であちこちに断片的にデータが保存されている状態によっても、ディスクへの読み書きが遅くなり、システムの処理速度が低下し、さらには動作が不安定になります。

この状態を改善するためにはデフラグ(最適化)を行います。

詳しくは→Windows 7でハードディスクのデフラグ(最適化)を行う方法

この作業にもかなりの時間を要します。

6,修復作業の結果

最後に念の為、もう一度「3,ディスクのエラーチェックと修復」と同様の手順で、「修復」にはチェックを入れずにエラーのチェックだけを行い、無事エラーがないことを確認して作業終了。

購入時から時間が経過して、Windowsのシステムアップデートにより、システムには、つぎはぎだらけ(^_^;のパッチが当てられているので、元通りというわけには行きませんが、かなりスッキリしたのではないかと思います。

電源投入からログイン画面まで40秒、ログイン後、利用開始可能となるまで45秒ほど。

ディスクの読み書きもかなり俊敏になりました。

7,ハードディスクのトラブルについて

パソコンの不具合の原因のダントツとなるのがハードディスク。ハードディスクが故障してしまうと大切なデータを失ってしまうことにつながります。故障の原因の多くはハードディスクへの衝撃と熱です。特にノートPCの場合には排熱がうまくできない設計だと高熱でのトラブルが。逆にメーカーによっては低温に弱いものもあったりもするようです。

ハードディスクのトラブルについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。

最後に

弊社でPCを購入してくださったお客様には、以上のようなパソコンのリフレッシュの対応も行わせていただいております。

ただし、上に書いた通り、修復にはかなりの時間がかかります。事務所にお伺いして対応する場合でも、弊社でパソコンをお預かりする場合でも、秘密保持契約を結ばせていただいた上で、責任を持って対応させていただいております。

ご安心してお任せください。

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