NASが安い!ネット(LAN)上にバックアップ。かんたん、らくらく!

パソコンが故障してしまったときに備えて、大切なデータ/ファイルを守るためにはバックアップが必要、とよく言われますが、やり方がわかりづいこともあって、とても面倒に思えてしまうものです。

WindowsでもMacでもバックアップ手順は、どちらも難しいものではありません。

Windowsの場合

Macの場合

今回は、大切なデータを、NAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)にバックアップする方法についてみていきたいと思います。

この記事の内容

NASとは

NASとはNetwork Attached Storage」の略称で、ネットワークにつながった記憶装置で、単体で動作します。

LinuxなどのOSが内蔵されており、単体のミニコンピューター(サーバー)として動作します。

ネットワークにつながっていることで、同じネットワークに接続されている複数のPCで共有して利用できる点が外付けハードディスクとの大きな違いです。

低価格化が進んだNAS

従来、企業内でのデータ共有、ファイルバックアップなどで主に用いられてきたNASは、以前はとても高価なものでした。

今では2TB~3TBのハードディスクを内蔵したNASが、一般向けにも手に入れやすいリーズナブルな価格となっています。

アマゾンでも、2TBならば一万円を切る価格で、3TBでも一万円とちょっとで購入可能です。評価用に一つ購入してみました。

 

東芝のCANVIOというストレージ関連のブランドの海外向けのアウトレット品です。セットアップガイドなどは英語/フランス語/スペイン語で、日本語の説明書などはありません。

しかし、設定はそんなに難しいものでもありません。

全員で共有:最も簡単に使う方法

個人で使う場合、複数でも社内/事務所内/家庭内など少人数で自由に使うならば、設定はとても簡単です。

NASをセットアップガイドに従ってパソコンと同一のLAN上に接続します。

#具体的には、パソコンと同じネットワーク機器(ハブやハブ内蔵のルーター)にLANケーブルで接続します。

ファイルエクスプローラーの左ペインで、「ネットワーク」を開きます。

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初めての場合、アラートがでますが「OK」を。

エクスプローラーの上部に黄色い帯が表れて「・・・変更するにはクリックしてください。」と出るので、クリックします。

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選択メニューが表れるので「ネットワーク設定とファイル共有の有効化(T)」をクリックします。

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次の画面では「いいえ」の「プライベート ネットワーク」に限定しておいた方がいいと思います。

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ネットワーク上にあるデバイス/PCが一覧で表示されます。この中の「コンピューター」の中の一台として「CANVIO-xxxxxx」という名前のものが表示されればOKです。ダブルクリックしてみます。

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「Public」フォルダーはその名の通り誰でも自由に使えるネットワークフォルダーです。

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個人またはごく少人数で共有する場合にはこのフォルダーを用いると簡単です。

#オフィスには自由に他人が出入りすることがない、ネットワークのファイヤーウォールなどセキュリティ対策がしっかりとできていることが前提です。

ネットワークドライブの割り当て

この共有フォルダーを「ネットワークドライブ」として割り当てると便利です。

「Public」フォルダー上で右クリック。一覧メニューから「ネットワーク ドライブの割り当て(M)…」を選びます。

「ドライブ(D)」でA~Zの使用されていない記号をドライブレターとして選べます。

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画面のように「Y:」を選んでみると、ファイルエクスプローラーの左ペインで「PC」を選ぶと、ドライブの一覧の中に「Yドライブ」が加わります。

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ダブルクリックして開いてみると、まるで外付けディスクと同じ感覚で利用できるようになります。

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ハスワードで保護:個人専用の領域を作成

今回のTOSHIBAのNASの場合、クイックスタートガイドに書かれているURLにアクセスしてツールをダウンロードします。

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とりあえず、「Canvio Home Windows Install Launcher」をダウンロード&インストールします。(Mac版、スマートフォン版もあります。)

アプリのインストール画面から日本語表示となります。

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インストール終了後、このCanvio Homeアプリを起動します。

あらかじめ設定したユーザー名、パスワードでログインします。

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ログインするとリモコンのようなインタフェースが表れます。

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下部にある「設定」をクリック。

ここでユーザーを追加します。

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新規にユーザーを作成すると、そのユーザー専用のネットワークフォルダーが作成されます。

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また、自動的に空いているドライブレターを割り当てて、ネットワークフォルダーとして使えるようになります。

 

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Windows 10ならバックアップは簡単

パソコンが故障したらすぐに復旧できる備えを。ディスクを丸ごとバックアップした上で、大切なデータは自動でマメにバックアップ。」という記事と重複しますが、NASにバックアップする例として新たに記しておきます。

Windows 10の「設定」>「更新とセキュリティ」を開き「バックアップ」を開きます。

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「ドライブの追加」をクリック。

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保存先を一覧から選びます。

ネットワーク・ドライブとして登録されていない場合、画面一番下の「ネットワーク上の場所をすべて表示」で、使用可能なネットワーク上のスペースを探すこともできます。

保存先を選択すると、自動的にバックアップが「オン」になります。

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「その他のオプション」をクリック。

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「今すぐバックアップ」というボタンがあるのですが、今のところうまく稼働しません。

画面の一番下まで移動しましょう。

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「関連設定」>「詳細設定の表示」をクリック。

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「今すぐ実行」をクリックします。

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「ファイル履歴が初回のファイル コピーを保存しています。」という表示に変わったら、ウラで作業が行われています。

初回だけはかなりの時間がかかります。そのまましばらく放置しておきます。

あとは、設定に従って、定期的にバックアップが自動で行われます。

バックアップの方法としては、毎回全体をバックアップするのではなく、「ファイル履歴を保存する」と画面に書かれている通り、変更があった部分だけ(差分)がバックアップされていくようになります。

以上については、日常的にユーザーは意識することなく、こまめにせっせと変化があった部分をバックアップしてくれる機能でした。

続いて、Windowsが調子いい時、メジャーアップデートが行われた時に、重要なアプリを追加したときなどに、システムを丸ごとバックアップする方法です。

Windows、アプリも含めて全部丸ごとバックアップ

コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」>「バックアップと復元(Windows 7)」を開きます。

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「バックアップの設定」画面が出たら、NASの場合「ネットワークに保存(V)」を選びます。

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自分に割り当てられたネットワークフォルダーを選びます。

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「ネットワーク資格情報」に、ユーザ名、パスワードを入力して「OK」します。

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あとは画面の案内に従って、最後に「設定を保存してバックアップを実行」をクリックします。

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ウラでバックアップ作業が進行されます。

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もちろん使用済み容量が大きければ大きいほどバックアップ作業には時間がかかります。

バックアップ作業中でもパソコンは使えますので気長に待ちましょう。

バックアップからの復旧方法

万一パソコンのハードディスクが壊れてしまい、起動できなくなってしまった場合に、バックアップから復旧する方法については、下記にまとめてあります。併せてごらんください。

 

 

 

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