Windows 10のアップデートが原因で、NASにつながらなくなってしまった時の対処法

Windowsで、NASにつながらなくなってしまった!という場合、第一の原因として考えられるのがWindows 10のアップデートによるものです。

今回は、Windows 10のアップデートによってNASがつながらなくなってしまう場合の対処法について、2つ記しておきます。

この記事の内容

トラブルの状況

NAS(Network Attached Storage)がWindowsのアップデートで突然つながらなくなってしまうことがあります。

これは、2017年10月17日から配信されているWindows 10 Fall Creators Update(1709)アップデートが適用された後に起こります。

弊社も利用しているTOSHIBAのCanvioブランドのNAS(トップ画)も、Buffaloの無線ルーターにハードディスクをUSB接続した簡易NASも使えなくなりました。

パソコンと周辺機器をネットワーク越しに共有する仕組みとして「Samba(SMB)」という”プロトコル”が多く使われているのですが、「1709」アップデートにより前のバージョンの”SMBv1”が使えなくなってしまいます。

#現状ではSMBのバージョンは”3”を超えてきている状況にあります。

このことによる影響で、NAS以外にも”SMBv1”で稼働する下記のような機器において同様な状況が起きています。

  1. 複合機のスキャン~ネットフォルダーへの保存
  2. ファイルサーバーにつながらなくなる
  3. ネットワーク対応プリンター/複合機につながらなくなる、など

#ちなみに、あれやこれやと世間を騒がしているMacでは、最新版のHigh Sierraにしても問題なくNASに接続できています。

対応1:ファイル共有Sambaの”SMBv1”を有効にする

早速、対応していきましょう。

デスクトップの画面左下にある”検索窓”で「Windowsの機能の有効化または無効化」を検索します。入力途中でこの項目が表示されると思います。

この「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。

画面が現れたら「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」という項目を探します。

もしもここにチェックが入っていなかったら、古いNASにはつながりません。チェックを入れます。

OKをクリックすると、自動で設定が行われます。

「必要な変更が完了しました。」という表示が出たら「今すぐ再起動(N)」をクリックしてシステムを再起動させます。

再起動後、改めて「ネットワーク」を開いてみると、「コンピューター」の区分にNASが表示されるようになるはずです。

対応2:「資格情報」の登録をやり直す

#もうこれは2016年の秋のアップデート時点で起きていた問題なので参考になるかどうかわかりませんが、Updateプログラムの不具合により発生した現象だと思われるので、これから先のアップデートの際に、再発するかもしれません。念のため記しておきます。

Windowsの更新プログラムにより、ネットワーク機器に接続するための資格情報が消されてしまった場合、NASに接続できなくなります。

まずは、NASのIPアドレスを調べます。

おそらく、ファイルエクスプローラーで「ネットワーク」を開くと、「コンピューター」区分にはNASが表示されないけれども「記憶域」区分にはNASが表示されているものと思います。

NASのアイコンをダブルクリックしてみるとWebブラウザーが開いて設定画面が表示されるものと思います。

そのアドレスバーに記されているのがIPアドレスです。上の画像の例では「192.168.0.5」となっています。

または、NASのアイコン上で右クリックして「プロパティ」を表示させることでもIPアドレスが分かるかと思います。

資格情報マネージャーを開きます。

デスクトップ左下の検索窓で「資格情報マネージャー」と検索して起動させます。

「資格情報の管理」にある「Windows 資格情報」をクリック。

「Windows 資格情報の追加」をクリック。

“半角の¥”マーク2つに続けて先ほど調べておいたIPアドレスを入力

NASのユーザー名とパスワードを入力して「OK」します。

エクスプローラーを開きます。

アドレスバーに”半角の¥”マーク2つに続けてNASのIPアドレスを入力」します。

以下のようにネットフォルダーの中身を見ることができればOKです。

Windowsアップデートはなるべく遅らせた方がいいかも知れません

弊社の顧問先の企業/事務所様では、Windows 10はPro版またはEnterprise版をおススメしており、さらにお客様のご同意を得た上で、システムアップデートをできる限り遅らせるように設定させていただいています。

残念ながら大規模のOSであるWindowsの不具合を取り払うのは現状のMicrosoft社の体制では無理があると感じています。

公開したばかりの、”にわか作りのプログラム”で憂き目を見るのはユーザーです。

次回の記事では、更新を遅らせる方法についてみていきたいと思います。

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