Windows 10 Fall Creators Update = バージョン1709では、クラウド・ストレージである「OneDrive ファイル・オンデマンド」が新たに利用可能となっています。
従来の、同期させる「フォルダーの選択」とは別の形で、タブレットなど、ストレージ容量が少ない機種の場合、ありがたい機能です。
今回は、これら2つについて見ていきたいと思います。
Office365ユーザーの場合、プランによってはOneDriveの保存可能容量は無制限だったものがショボくなり、現在では最高で1TBになっています。
とは言え、1TBの容量をローカルとゼロから同期し始めるとなると、作業完了まで何日もかかってしまいます。増してや何台もPC/タブレットを使用している場合、通信量も多くなってしまいます。
また、もしも全部で1TBものファイルがOneDrive上にある場合、すべてを同期させると内蔵ドライブの容量を圧迫してしまいます。
1、従来では、同期させる「フォルダーの選択」を行うことで、パソコンの内蔵ストレージの無駄な消費を抑える方法がありました。
2、「OneDrive ファイル・オンデマンド」では、ファイルをクラウド上に全て置いておいて、使うときだけ必要に応じてローカルに落としてくる、という方法です。
まずは同期させる「フォルダーの選択」から振り返ってみたいと思いますが、その前にOneDriveの設定変更の仕方について見てみます。
OneDriveの設定変更画面の出し方
デスクトップ右下の通知領域にある雲型のアイコンを探します。見あたらなかったら”上向きの矢印”をクリックし、アイコンの中から雲形アイコン上で右クリック。「設定(S)」を選びます。
1、同期させる「フォルダーの選択」
設定画面が開いたら上部の「アカウント」を選んで、「フォルダーの選択(C)」をクリックします。
「フォルダーの選択」画面が出るので、内蔵ストレージと同期させる必要がないフォルダーのチェックを外します。
このようにしてパソコンの中に自動的に最新のファイルが自動的に収まるのは、ここでチェックが残っているフォルダー内のものに限定され、パソコン内部のストレージの使用容量を節減できます。
#この場合、チェックを外したフォルダーは、エクスプローラーでも消えてしまいますのでご注意を!
ちなみに、チェックを外したフォルダーは、Webブラウザーでオンライン版の「OneDrive」にアクセスすることで参照し、オンライン上では利用することも可能です。
次に、内蔵ストレージ節約方法の二つ目となる「OneDrive ファイル・オンデマンド」について見ていきましょう。
2、OneDrive ファイル・オンデマンド
1、OneDrive上に置かれているファイルは、すべてエクスプローラーに表示されます。(これが前述の「同期させるフォルダーの選択」とは異なる点です。)
2、パソコン内に保管しておきたいとき、パソコン内のアプリで使うときなど、必要になったときだけダウンロードさせることができます。
3、これにより、パソコン/タブレットのストレージ容量を節約できます。
この機能を利用するための設定はとても簡単。
OneDriveの設定画面を開いて「設定」タブの「ファイルのオンデマンド」で、「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」にチェックを入れます。
エクスプローラーの表示を”アイコン”にしなくても、”詳細”の場合でも、それぞれのファイルが1、クラウドに置かれている状態か、2、ローカルにダウンロード中か、3、ローカルにも置かれている状況かが「状態」欄に表示されます。
人型アイコンがついているフォルダーは他のユーザーと共有中であることを示しています。
他人との共有はおススメできないかも
OneDriveは仕様がコロコロ変わります。
いい時はとてもいいのですが、突然ダメダメ状況に陥ることがあります。
私は全く信頼していません。
以前、OneDriveでファイル共有を行っていたところ、大事なフォルダーがごっそりと消えてなくなってしまったり、空のフォルダーがいくつもできてしまうなど、数々のトラブルに見舞われています。
自分のファイルならまだしも、他人のファイルが消えてしまっては責任問題にもなりかねません。
OneDriveはお一人様でひっそりと、複数のPC/タブレットを使う場合に、お使いになるのが、”たたりなし”となるのではないでしょうか。