トレンドマイクロの亡霊がWindows 10アップグレードを阻むという、怪奇現象

あの悪名高き、Trend Micro Internet SecurityがWindowsのアップデート/アップグレードを阻害するという問題。何年ぶりでしょうか?トレンドマイクロの”亡霊”が現れました。しかも10年前のInternet Security 2009。

Windowsの作法通りにアンインストールしてしまうと、まるで”亡霊”のように残骸が残ってしまうというマヌケ仕様のこのツール。正常にアンインストールするためには、純正独自専用ツールで行わなければならない、とうダメソフトです。

これらのゴミがWindowsのアップデートの脚を引っ張る怪奇現象はWindows 7時代から起きています。

今回の原因は、昔のバックアップデータをPCのローカルに置いてしまった事で起きたようです。

顧問先のご担当者様から、家で使っているノートPCを直してもらえないか?とのご相談。

この記事の内容

とにかく遅い、動きがもっさりで使い物にならない

2010年製で、CPU:Celeron Dual-Core P4600/2GHz、メモリー:4GBというスペックのノートPC。

お客様「もう買い替えた方がいいんでしょうか?」

クラウドワーク「いいえ!(キッパリ)、このスペックでもWindows 10は十分動きます!直しましょう!」

ディスクの使用状況をチェックしてみます。

メインのCドライブの空き容量が少ないですね。まずはこれを解消するために「ディスク クリーンアップ」を。

Windows 7の残骸が残っているようです。とりあえず24GBは削減できそうです。

「ディスククリーンアップ」の方法は、下記をご覧ください。

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それにしても、ディスクの消費量が多いような気がします。

どこかで何かが無駄に容量を消費しているような気がします。

そんな想いを抱きながら、システムの更新状況をチェック

なるほど、失敗しまくっていますね。

3時間ほど時間をかけて更新をしていくと、Windows 10 バージョン 1709、いわゆる2017年秋のFall Creators Updateによるアップデートを行おうとすると問題が発生します。

「Trend Micro Internet Security 2009 このアプリはWindows 10と互換性がないため、今すぐアンインストールしてください。手動でアンインストール」という表示が出るわけです。

このように表示されても、「設定」>「アプリと機能」の一覧にはありません。Windowsとしては、Trend Micro Internet Securityがインストールされているとは認識していません。

  1. トレンドマイクロのサポートに相談しても無駄でしょう。貴重な時間を浪費するだけです。
  2. トレンドマイクロのサイトで、アンインストールツールをダウンロードして試みても徒労に終わることでしょう。

コマンドでディレクトリの消費状況を眺めていると、Cドライブの直下に怪しいフォルダーが。

約70GBを消費しているフォルダーです。

中を見てみると、2012年なのでWindows 7時代でしょうか、外付けハードディスクに市販のツールでバックアップを取っていた形跡が。

エクスプローラーで中身を見てみると、、、

このどこかに、「Trend Micro Internet Security 2009」の残骸があるのだと思われます。

いやぁ、ホントに迷惑な話です。

本来のWindowsのソフトウェアのアンインストール手順では、正常にアンインストールができなくて、残ってしまったファイルがWindowsのアップデートを阻んでしまうわけです。

これらを、弊社の外付けHDDにいったん退避させていただいて、パソコンのCドライブから削除させていただきました。

すると、おめでとうございます。無事にバージョン1709にアップデートできました。

そして、昔のように、快適にWindows自体が動作するようになりました。

 

iTunesも利用できなくなってしまった

さらにもう一つ、お客様の悩みはiTunesが使えなくなってしまったこと。

iTunes自体のアップデートを行った際にエラーが発生してしまい、使えなくなってしまったようです。

iTunesもセキュリティソフトが原因で使えなくなることがよく起こります。

(詳しくはアップルの以下のページ参照)

https://support.apple.com/ja-jp/HT201413

結果的に、一連の作業でiTunesも無事に動作するようになりました。

  1. 「Trend Micro Internet Security 2009」をバスターしたことが要因なのか、
  2. Windows 10の滞っていたシステムアップデートを行ったことが要因なのか、
  3. 両方やったのが良かったのか?

いずれかは定かではありませんが、無事に最新のiTunesにアップデートできて、ライブラリーを再構築して、元のように音楽を楽しんでいただけるようになりました。

最後にクラウドワークとしてのウィルスソフトの一押しは、キヤノンITソリューションズ株式会社による「ESET Internet Security」です。

とにかく軽快に動作。変にしゃしゃり出て、仕事の邪魔をすることも無く、しっかりと守ってくれる点で、今のところはイチオシです。

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