もはやCDの品質を遥かに超える高音質のハイレゾコンテンツも購入できるようになってきている昨今ではありますが、まだまだ一部。過渡期である今、仕舞いこんだCDを引っ張り出してきて、全てを”可逆圧縮”でありハイレゾの標準形式ともなっているFlac形式にエンコードし直ししています。
デジタルアーカイブを使いこなす鍵は”ワンソース & マルチユース”。なるべく高品位に保管しておいて、再生デバイスに合わせて、必要に応じて変換して用いることができるように備えておく事かと。
今やハードディスクの価格は3TBで1万円を切る時代。高品位なコンテンツを一か所に溜めておいて、どの部屋からもパソコン、スマホ、タブレットで再生できるように再構築をしている所です。
「WindowsでPCオーディオ」、第二回目はCDの楽曲を、再生時に劣化なしで聴くことができるFlac形式で取り込む方法について見て行きたいと思います。
日本語対応で簡単に取り込み変換が可能な「fre:ac」
CDからFlac形式で楽曲を取り込むソフトはいくつもあります。再生ソフトとしてオススメの「foobar2000」でも可能なのではありますが、設定が面倒。役割も明確に切り分けたいというのもありますし。
日本語対応でインストールして少ない設定変更ですぐに使えるソフトであり、オープンソースとしてソースコードも公開されているため”素性がしっかりした”アプリとしてオススメです。
ダウンロードは窓の杜からが簡単でお薦めです。
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/bonkenc/
ダウンロード&インストールして起動した初期画面です。
Flac形式で保存するための設定
プルダウンメニューの「オプション」>「一般設定」を開きます。
「エンコーダ」タブを開きます。
「エンコーダ」欄で「FLAC Audio Encorder」を選びます。
「出力先ディレクトリ」では、標準の音楽ファイルフォルダーが初期設定になっていますが、「参照」ボタンを使って他のフォルダーに変更も可能です。
こだわりたい「ファイル名パターン」
何度も試行錯誤を繰り返したのが、取り込み~変換~保存時に自動的につくファイル名をどのようにするか、です。
初期設定だと、ファイル名がとても長くなってしまうのと、ファイル名の先頭に、アルバム通りの番号を付けたいので、何度も何度もやり直して、「<track>-<title>」とすることで、ようやく落ち着きました。
次のように取り込み~変換~保管されています。
エンコード開始
「エンコード」>「エンコード開始」を選ぶと、取り込みが開始されます。
FLAC形式で間違いなく取り込みたい場合、他の形式で取り込みたい場合は「エンコード」>「エンコーダの設定」>一覧から選ぶこともできます。
「アイコンメニュー」をクリックすることでも開始できます。
進捗状況はグラフ、数値で画面下部に表示されます。
自動化の設定
このアプリの便利な点は、一連の作業を自動化できる点です。
CDをドライブに入れて閉じると、自動的に取り込み~変換~保存が行われ、作業終了後には自動でイジェクトさせることができます。
「オプション}>「一般設定」>「リッパー」タブの「自動化」の3つの項目にチェックを入れて「OK」します。
この自動化でとても作業効率が上がります。
他の作業をやりながら、次々と取り込みができるのはとても便利。
様々なアプリを試しましたが私としてはこの「fre:ac」が一番のお気に入りです。