Windows 10のアップデートで仕事の邪魔をされたくない。1、就業時間内には更新禁止、2、Pro版は更新を延期 3、Home版はアプリで手動に切り替え

朝、電源を入れた途端にWindowsのシステム更新が始まってしまい、延々と数十分にわたって仕事ができない、ということがあります。

Windowsの更新で仕事の邪魔をされてはたまったものではありません。

今回は、Windowsアップデートによって仕事の邪魔をされないように、1、自分が活動している間には更新されないように、2、不具合が解消されたアップデートが行われるように更新の時期を遅らせたり、3、(おススメはできませんが)更新を一時的に無効にしてしまう方法についてまとめてみました。

ご注意:「Windows Update」などの設定メニューは、エディション(Home版、Pro版など)によって構成が異なりますし、バージョンによってもコロコロと変わり続けています。ご覧いただく方が迷わないように、最小限の設定に絞っていますが、エディション/バージョンによって画面構成が異なります。ご了承ください。

アクティブ時間の変更

まずは、パソコンを使いそうな時間を設定します。これにより、「パソコンを使いそうもない時間帯にWindowsアップデートを実行するようにしてくださいね」、という設定です。

これにより、自分が活動している間には更新されないようになるわけです。

Windows 10では標準で夜中3時頃に自動的に更新をインストールするようになっています。このほか、自動メンテナンスやWindows Defenderの定期スキャンも夜中のうちに行われるようになっています。

シャットダウンして電源を切った状態では自動での更新は行われませんが、スリープ状態にしておくことで、自動的にシステムが復帰し更新作業が行われるようになっています。

#夜中にいきなりモニターが光るとびっくりしてしまうこともあるかも知れません。
本体はスリープ状態にして、ノートPCであれば蓋を閉じた状態で、外付けモニターの場合、電源だけは切っておくといいと思います。

くれぐれも作業中の書類は保存して、アプリは終了しておくことをお忘れなく!

#そうしておかないと、アップデート完了後に再起動されてしまった場合、最悪、作成中のファイルが保存されずに消えてしまうことになります。

「アクティブ時間の変更」の設定をしていきます。

「スタートメニュ」>「設定」を開いて、「更新とセキュリティ」から「Windows Update」画面を開きます。

この中の「アクティブ時間の変更」をクリック。

パソコンを使い始める可能性が高い時間と、終了時間の見込みを設定します。

稼働時間は最大で17時間に設定できます。

設定変更したら「保存」をクリックします。

上の例では夜中の2時から朝の8時までの間に更新作業が行われる、という設定になります。

パソコンは帰社時/就寝時にはシャットダウンはせずに、スリープにしておけば、更新が入った翌日には、(更新トラブルがない限り)すぐに仕事ができる状況になっているハズです。

Window 10のエディション&バージョンの確認

Windows 10は前述の通り、エディションによってWindowsアップデートの対応が異なります。

また、バージョンによっては「設定」のメニュー構成などが異なります。

まずは、自分が使っているパソコンのエディションバージョンを確認しておきましょう。

自分が使用しているパソコンのWindows 10のエディションを確認するには、「設定」画面で「システム」>「バージョン情報」を開くことで確認できます。

「Pro」エディションの更新を延期させる

「Pro」版ではシステムの更新を、延期することできます。これにより、更新プログラムが公開されたての状態で不具合があった場合、数日経てばバグが解消されているだろう、という事で更新を意図的に遅らせることができるわけです。

とはいえ、ご安心を!システムに重大な欠陥が見つかった時に配信される緊急更新プログラムについては、すぐにアップデートされるようになっています。

#「Enterprise」版という企業向けのエディションもありますが、企業で定められた管理方針によってアップデートは、基本的に、サーバーで集中管理されるようになっています。

「Pro」版の場合の具体的な設定方法です。
「設定」画面を開いて「更新とセキュリティ」>「Windows Update」を開いて、さらに「詳細オプション」を開きます。

更新プログラムをいつインストールするかを選択する」で、”バージョン1709”以降であれば「半期チャネル」を、”

バージョン1703″以前であれば、「Current Branch for Business」(CBB)を選ぶことで、ひとまず更新が大体4か月程遅れて配信されるようになります。いえ、ハズです。

ところが、2017年10月に公開されたバージョン1709(Fall Creators Update)なのですが、CBBに設定してあれば、2018年2月までは自動更新されないハズだったのですが、2017年11月の更新で、自動更新をしてしまう、という重大なミスをやらかしています。

参考ページ:Windows 10のWindows Updateでまたもやトラブル――CBB、お前もか

この重大なミスのおかげで、弊社の顧問先の企業様で以下の記事と同じ憂き目に遭われています。Pro版なのに。

・・・ということで、「半期チャネル」または「Current Branch for Business」にしておくだけでは信用できそうにありません

「機能更新プログラム・・・」の項目にある数字を約4カ月となる”120”日などに変更しておくといいでしょう。

#どうしてもぶっ壊れて欲しくない私のVAIO S13は、上の画像のように365にして、1年間は緊急以外の更新がなされないようにしてみています。

「品質更新プログラム・・・」は最大で30日の延期が可能です。こちらはセキュリティ関連も含まれるのでバグがあっても対応は速そうなので、”7~14”くらいにしておけばいいのではないでしょうか?

#「半期チャネル(ターゲット指定)」は、1703以前の「Current Branch」(CB)と同じで、更新がすぐに配信されることになります。

Windows 10 Homeエディション:更新で仕事の邪魔をされないようにするには?

Windows 10の一般向け「Home」エディションは、繰り返しますがWindows Updateの延期はできません。

Microsoft社が随時公開する最新のシステムに自動的に更新されていくことになります。

アプリで自動更新を止める

電机本舗さんがWindows10の自動更新を止める「OS_UPdateSTOP」というシンプルなアプリを無償で公開しています。

「OS_UPdateSTOP」はOSの自動更新を停止/作動開始させるだけのシンプルなアプリです。

ダウンロードした「OS_UPdateSTOP.zip」上で右クリック。

「すべて展開(T)」でファイルを展開します。

その中にある「OS_UPdateSTOP.exe」をダブルクリックで開きます。

システムへのインストールは不要で、下の画像のようなアプリが開きます。

「停止する」をクリックすることで、Windows Updateの自動での更新が止まります。

#イベントログでアプリの挙動を監視してみた所、余計な動作はなく、「Windows Update」というサービスプログラムのON/OFFだけを行うだけのシンプルに動作するアプリなので、安心して利用できると思います。

このアプリで自動更新を止めた状態で、「更新プログラムのチェック」を行うと、以下の通りエラーコード「0x80070422」が表示されます。

このエラーコードはWindows Updateサービスが稼働していないことを示します。

このアプリでWindows Updateサービスを停止させた事を忘れないようにしましょう。

このままで放置しておくことは危険です。

昨今、CPU問題が世間を騒がせていますが、このセキュリティ対応の更新/修正プログラムが随時配信されるものと思われます。

このような更新プログラムに加え、Windows Defenderの定義ファイルも更新されなくなります。

ネットで評判を調べるなどして、更新での不具合がないようでしたらアプリで「再開する」ボタンをクリックして、再びWindows Updateを有効にしておくようにしましょう。

あくまでもご利用は慎重になさっていただければと思います。

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