自宅に仕事を持ち帰り、作成した書類をOneDriveに保存したハズなのに、オフィスでOneDriveを開いたら見当たらない!
そんな時に便利なのがOneDriveの「PC」アクセス機能。
WebブラウザーでOneDrive経由で、自宅のパソコンの中に置かれているファイルにアクセスして、遠隔操作のパソコンから、パソコンの中身を見て、探して、ファイルをダウンロードすることができます。
1,OneDrive経由で「PC」にアクセスする事前設定
OneDriveの初期設定の「ファイルにどこからでもアクセス」画面でチェックが入ったままでセットップを完了していれば、有効になっています。
もしも、有効になっていなければ、次の手順でいつでも機能のOn/Offが可能です。
デスクトップのタスクバーの右下の通知領域にあるOneDriveのアイコンを右クリック。「設定(S)」を選びます。
OneDriveの設定画面が開くので、「OneDriveを使ってこのPC上のファイルにアクセスできるようにする」にチェックを入れます。
2,OneDriveにサインイン
WebブラウザーでOneDriveにサインインしたら画面左側にある「PC」欄に注目。
OneDriveで本機能が有効になっている自分のPC/タブレットが他にもあれば一覧の中に「PC名」が表示されています。
パソコンに電源が入っておらず、起動していない場合には、次のような表示がでます。
当然ですが、遠隔で操作するためには相手先のパソコンが起動したままになっていなければなりません。例えば会社から自宅のPCを操作する場合、自宅のパソコンは電源が入ったままにしておく必要があります。
3,セキュリティチェック
遠隔で操作するには安全確保のため、セキュリティ対策を施して利用すべきです。
リモート操作をするパソコンを選んでPC名をクリックしたら「セキュリティチェック」画面がでます。
「セキュリティコードでサインインする」をクリックします。
スマホのアプリでの認証方法
標準は、スマホの認証アプリ「Google Authenticator」を用いる方法となっています。
最初はやや面倒ですが、一度設定してしまえば、2回目以降はとても簡単になります。
Microsoftアカウント作成時に登録したメールアドレスの一部が隠れて表示されています。正しいメールアドレスを指定して、「コードの送信」をクリック。
しばらくするとメールが届きます。
文面に書かれたセキュリティコード(数字)をコピーします。
画面中のコード入力欄に貼り付けます。
「今すぐ設定する」をクリック。
ここでは、iPhoneを例としますが、Androidでも同様の手順となります。
iPhone/iPad、Androidで、各ストアから無料の認証アプリ「Google Authenticator」をインスールします。
アプリを起動させて、画面上のバーコードを読み取ります。
すると、下の画像のように、Microsoft用の認証コードが一覧に加わります。
この数字はランダムに生成されて、一定時間毎に更新されます。
この認証アプリに表示されている6桁の数字を画面内の「コード」入力欄に入れて「送信」をクリックします。
毎回、この手順を踏むのが面倒な場合、セキュリティレベルは低下しますが、「このデバイスでは頻繁にサインインするので、コードの入力は不要にする。」にチェックを入れれば認証手続きを行わずに、すぐにアクセスできるようになります。
4,お待たせしました。リモートでの操作です。
はい、このように、パソコン内の全てのファイルと、内蔵のDVDドライブ、USB接続している外付けハードディスクなどの中身も見ることができます。
ついついファイルをデスクトップに保存してしまう方でも大丈夫。デスクトップにもアクセスできます。
画像ファイルの場合、サムネイルも生成され、クリックして拡大して見ることができますが、Officeファイルの場合はその場で開くことはできません。
ファイルを選択してクリックすると、ファイルがダウンロードされます。
ダウンロード後、開いて参照したり、修正することができます。
まとめ
リモート操作したい場合、パソコンを常時起動させておく必要があるのですが、この機能、意外と便利です。
いざという時のために、事前に設定しておくといいかも知れません。
なお、くれぐれもセキュリティ対策はしっかりと。
万一、Micorosoftアカウントに誰かにサインインされてしまったとしても、スマホの認証アプリを使う方法を取れば、リモートでのアクセスまでは、事実上不可能なものとなり、遠隔のパソコンにまで被害が及ばないことになります。